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因幡元祖傘踊り高岡牛頭天王團「国選定無形文化財」昭和27年

高岡村の氏神高岡神社は「須盞鳴尊 、稲田姫命」「牛頭天王」と称し五穀豊饒、鎮護国家を祈るところから、その勇武を讃えて勇壮な剣舞の振りを取り入れ、はなやかな長柄の傘を採物として踊り、これを氏神に奉納したのがそもそもはじまりとのことである。

当時のこの傘踊り連中は、高岡村の氏神「牛頭天王」にちなんで「因幡元祖傘踊り高岡牛頭天王」の幟を作り、近郷農村を踊り廻るまでに発展し、この長柄の傘踊りを見学して覚えようとして教えをこうものが多く、大正初年には、近在の多くの村の青年が傘踊りに取り組んでおり、大正5年7月に鳥取市行徳の聖神社で行われた(盆典)ボンデン大会がある。
ボンテン、「盆典踊り会」が盛んに行われたのは、明治〜大正時代にかけてで、昭和になると[門付け]で踊るのが盛んになった。 昭和3、4、5、年の3年間にわたり鳥取市で「農村振興盆踊り競技大会」が催されている。

主催した「鳥取新報」によれば昭和3年の観客はおよそ4万人を数えたという。名目は農村振興と謳って一般投票も織り交ぜる(是が目的だが)優勝旗も出すというので純真な青年にアピールしたものか、各部落で真剣な練習が毎夜繰り返され、昭和10年代半ばすぎまではおこなわれていたようだ。 ・盆典(ボンテン、ボンデン渡し)とは普通盆踊り大会のことを指さしている。
・1位になると紙で作った御幣と金一封などがもらえた。

      


因幡元祖傘踊り高岡牛頭天王團 経歴 概要


明治12年9月13日生 
明治28年 因幡元祖傘踊り創始 高岡牛頭天王團
明治〜大正 招魂祭・共進会出演
大正5年  高岡牛頭天王團 盆典大会出場 鳥取市聖神社
昭和3.4.5年 農村振興盆踊り競技大会出場 特設会場 S3.4.5.6(傘)
昭和21年 盆踊り大会出場 鳥取運動場(公設グランド)
昭和23年〜鳥取県全国観光キャラバン 同行 因幡元祖傘踊り高岡牛頭天王團
昭和27年 日本国無形文化財に選定(宇部野村)因幡元祖傘踊り高岡牛頭天王團
昭和29年 全国民謡大会出演 朝日放送主催(東京)
昭和33年 NHK(私の秘密)出演(東京)
昭和36年 全国青年大会出演(東京)
昭和40年 昭和天皇陛下天覧(鳥取小銭屋旅館)
昭和43年 9月1日没 
その後
昭和45年 日本万国博覧会出演(大阪)3回 高岡主体(国府町傘踊り団体)
昭和49年 山本徳次郎翁顕彰碑建立 鳥取市国府町糸谷
昭和49年 因幡の傘踊り発祥の地記念碑建立 鳥取市国府町高岡
昭和49年 因幡の傘踊り保存会設立(高岡、美歎、麻生)3地区
昭和49年 因幡の傘踊り鳥取県無形民俗文化財指定(高岡、美歎、麻生、横枕)4地区
平成9年  国府町名誉町民指定
平成10年 山本徳次郎翁顕彰の会設立
平成10年 因幡の傘踊りの祭典実施 第1回
平成10年 第1回山本徳次郎翁偲ぶ会開催(山本徳次郎翁主催)
平成14年 山本徳次郎翁傘踊り創始者展示会(因幡万葉歴史館)
平成24年 第15回山本徳次郎翁偲ぶ会開催 ホームページ開設
平成25年9月1日  第16回山本徳次郎翁偲ぶ会開催 鳥取短期大学(地域社会体験)
平成26年8月30日 第17回山本徳次郎翁偲ぶ会開催 鳥取短期大学(地域社会体験)
平成27年8月29日 第18回山本徳次郎翁偲ぶ会開催 鳥取短期大学(地域社会体験)
平成28年8月27日 第19回山本徳次郎翁偲ぶ会開催 鳥取短期大学(地域社会体験)
 


演目 (唄、踊り)

写真 「万歳踊り、安来節、浪花節、小原節、大津絵節、鴨緑江節、新作三朝小唄、浄瑠璃、作洲心中節、博多節、 お半長右衛門、 三番嫂」 等など多数 謡い手も各部落に名人が数多くいた。
当時の謡い手は、得意の歌数が少なく、謡い手、笛と2〜3人が踊り手と一緒に行動している。
山本徳次郎氏と長く行動をともにした、国府町中郷の《米谷虎の助氏》は特出な謡い手だった。 米谷虎之助氏は横笛、唄と紹介と一人でこなすようになり、多くの人々から称賛され鳥取県の民俗無形文化財の指定に大きく寄与した。
戦後に傘踊りを習ったと言う村も見受けられるが、盆踊りはかってのような賑わいにまでは達しなかったという。
戦後すぐ鳥取市公設グランドで開かれた盆踊り大会では多くの踊り子がその腕を競ったといい、青年の楽しみの一つであったことは事実である。  


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